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ホールの空調換気工事

By | 2019-01-07T22:07:25+00:00 1月 7th, 2019|江川通信|

小ホールにおける換気設備工事 18年前に施工したホールの空調換気の改修工事を行いました。機材が交換の時期を迎えたのと最近の特殊な事情のためです。今年の夏は外気温が40°以上になりいろいろ問題になる事も出てきました。空調機の基本的な性能は機械に入った空気を最大マイナス15°下げるのが最高性能となります。 外気音が35°とすれば最大20°まで下げるのが限界となります。 外気温が40°まで上がれば25°までしか室内音を下げることができなくなります。外気温が40°としてもビルの屋上などに室外機を設置した場合かなり外気温より室外機付近の温度が上がります。 そのため今回の工事では空調の基本の方式を変更する事としました。 今までは外気を空調機にそのまま取り入れていましたが今回は天井裏をチャンバーとして利用することにしました。外気をそのまま空調機に入れず、いったん天井裏に入れてから空調機に入れる事としました。このホールはスタンウェイのピアノを常設しています。スタンウェイのピアノは非常に温度や湿度の変化に敏感なピアノです。 そのため細かい温度や湿度の管理が必要になります。ホールにお客さんが入った場合、温度と湿度がすぐ変化します。そのため温度や湿度の変化を少なくするため細かく温度や湿度の変化に対応できることが大切になります。対応できない場合、ピアノの調律が変化してしまいます。 温度や湿度の管理が細かくできるようになるとピアノが安定して調律の回数を減らすことができます。そのため経費を安くおさえることが可能になります。空調機は特別問題なく作動していますが今後の事を考慮して新品に交換することとしました。 まず現状の空調機を撤去します。屋上に室外機を設置していたためクレーンを使用し室外機を撤去しました。 空調機以外の換気に使用するダクトや消音機もすべて新たに設計することとしました。今後、空調機を交換する可能性もあるので天井を全部解体せず部分解体にして空調機付近の天井のみを解体して空調機、ダクト、消音機などを取り外しました。そのため天井の解体は部分的な解体ですみました。 天井の仕上げをパネルとして十数年後に工事をする場合天井の解体工事を行わないで空調機の入れ替えが可能になります。空調換気の機械は楽屋の天井にあり見た目も気にならないように設計できました。 以前の工事では吹き出し口の風速が早くお客様に直接、風が当たることがありました。今回、吹き出し付近にパネルを設置し直接、お客様に風が当たるのを防ぐこととしました。 空調機の吹き出しの風速を抑えるため吹き出しの中の制御板を取り外し吹き出しの外部にパネルを設置して吹き出しの空気が直接、お客様に当たらないようにしました。 施行後、ホールを運営される方と話をさせていただきました。今までも、空調や換気のノイズはほとんどありませんでしたが今回の工事では全く空調換気ノイズが感じられないということでした。 空気の流れも変わりピアノ付近の空気がほとんど動かなくなり、温度、湿度とも安定したとお喜びいただけました。そのため、調律にかかる時間が短縮され、調律の回数も減ったことも嬉しそうにお話してくださいました。防音工事にくらべ、電気設備や空調工事は軽く見られがちですが、とても重要なことが今回の工事でもわかりました。空調換気工事は全体の工事金額の中でも大きな割合を占めます。設計当初からの打ち合わせが重要です。